製品検索

油拡散真空ポンプ

● 簡単に超高真空を得る事ができ、真空熱処理炉、真空蒸着、電子ビーム溶接、スパッタ装置等の排気系など、幅広い真空プロセスに用いられています。

● 10,000L/s(バッフルなし)以上の排気速度を持つポンプもラインアップしています。

● 作動油の突沸による圧力変動が少ない信頼性の高い超高真空ポンプです。

● 機械的な作動部がなく、堅牢で長寿命です。

● 分解が簡単な構造なので、内部清掃・保守・点検が簡単です。

構造の作動原理

油拡散ポンプは図のように、ボイラ部、ジェット部、シリンダ部で構成されており、機械的な可動機構はありません。そのポンプ作用(排気原理)は、油の噴射作用によって行われます。まず、作動油がボイラ部で加熱され蒸発し、多数の油分子がノズルから斜め下方向に超音速で噴出されます。高真空側(吸気口)から進入した気体分子は、高い確率で噴出された油分子に衝突し、斜め下方向に弾かれ噴流の下部空間に運ばれ、圧縮されます。それを第二段、第三段と繰り返し、最後は排気口から補助ポンプに吸引されます。また、ノズルから噴出された油分子は冷却されているシリンダ部内壁に衝突し、凝縮、液化してボイラ部に戻り、再び加熱されてノズルから噴出します。なお、油拡散ポンプは単独で排気することはできず、補助ポンプ(主に油回転真空ポンプ)と組合せて動作させる必要があります。

ラインアップ

  • 油拡散真空ポンプ

    油拡散真空ポンプ